| 選考委員選評 |
| 高畑京一郎 |
とにかくパワフル。それに尽きる。設定等には細かく見ていけば矛盾や納得いかない点もあるが、読んでいくうちに、そんな事をいちいち指摘するのが野暮に思え、そう思わせた時点でこの作者の勝ち。女の子が片っ端から全裸にされていくにもかかわらず、妙ないやらしさがないのも、絶妙なバランスだと思う。
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| 時雨沢恵一 |
痛快に突き抜けた、馬鹿でアホなお話です。最初から最後まで、設定を深く考えることを放棄して楽しんで読みました。こういう作品は絶対にアリだと強く思い、かつ紛糾するかなと危惧しつつ選考に望んだら、結構皆さん同じ考えでホッとしました。この作品が広く世に知られ、新たな国際問題に発展することを期待します。
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| 佐藤竜雄 |
学園生活そして幼馴染み、飛び込んできた嫁候補…… どこかで見た事のある、いわゆる王道。女王メイドや巫女メイドの登場、果ては当て字漢字の応酬に呆然とするが、「これはこういうものだ」と思ったら、文体のリズムもあって読みやすい。実際、文章は巧みであり、簡潔に説明がさりげなく出来ているのは偉いところ。終盤少々息切れ気味だったのが惜しい。
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| 豊島雅郎 |
初見の印象は、極めて「電撃大賞」的な作品かも……。 ライトノベルの王道的作品だとは思いましたが、正直、個人的にはその青臭さがマイナス・ポイントとなってしまったのも事実です。しかしながら、それがある種、オールド・スクールとは対峙する若手作家の旗手となり得る可能性も強く感じました。アスキー・メディアワークスさんには、ぜひ、先物買い的に囲っていただきたい才能だと思います。
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| 鈴木一智 (取締役・第2編集部 統括編集長) |
コテコテのステロタイプでオタクの願望充足を荒唐無稽に爆裂させた作品。浮かぶシーンは当然のようにアニメかコミック。設定上の突っ込みどころは満載ですが、この作風にその所為はヤボでしょう(笑)。実はこの方、あざとく突っ走っているようで文章のノリが絶妙にコントロールされており、狙いが見え見えなのにイヤミになっていない。むしろこのネタを長編として読ませる形に仕上げてしまったところに筆力を感じます。
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