第16回 電撃大賞 入賞作品

銀賞
菜花 (茨城県)
想定電撃文庫作品 「猫の地球儀」



受賞後作品

メディアワークス文庫

空の彼方

2010年1月25日発売のメディアワークス文庫
『空の彼方』 の装丁イラストを担当しデビュー!


著者  : 菱田愛日
定価  : 599円(税込)
発売日  : 2010年1月25日
備考  : A6判/338ページ
ISBN  : 978-4-04-868289-3




プロフィール
ギリギリ昭和の茨城生まれ。大学ではロボットとか作ってる超理系人間。イラストに関して独学2年半ほどで素人に毛が生えた程度。右を見ても左を見ても私より絵の上手い人ばかりで、何故ここにいるのか疑問は尽きないが、 とりあえずここから始めてみようと思う。ファンタジーが好きで、橙色が好きで、風景画が好きで、優しい絵が好き。見てくれる人がホンワカ温かい気持ちになれたなら、これ以上ないくらいの幸せ。

受賞者コメント
「ぼくは、生きたまま地球儀に行きたい」猫の地球儀に登場する黒猫は言いました。私が初めて読んだライトノベルであり、私の生きる道を作った物語です。そして多分、今の私は地球儀を夢見てロケットを作り始めた小さなガキんチョでしかありません。今回運よくロケットの燃料をいただけたので、ここからは自分の力で飛んでいこうと思います。最後にはなりますが、こんな私を選んでくださった選考委員の方々と、ここまで私を応援してくれた沢山の友人たちに、どこまでも限りなき感謝を。

選考委員選評
天野喜孝
あたたかみのある、ほんわかしたタッチと世界観が魅力的なイラストです。構成力もすばらしい。技術的には説明できない、心に訴えかける色の優しさは他にない個性だと思います。この方が挿絵を描いた物語は、どんなお話であろうと、ほっと和めるものになるのではないでしょうか。ぜひ今持っていらっしゃる個性と魅力を伸ばしていっていただきたいと思います。

出渕裕
色んなアプローチをしようとしている心意気が良いですね。ファンタジーやメルヘンの可愛い構図がありつつ、背景の建物も描くというのは選考に際しての正しいアピールの仕方だと思います。特にモノクロイラストの背景の建物は、描き込みすぎずに白く抜いたりベタにしたりしてメリハリを付けて、うまくポイントを押さえていると思います。今後の課題はキャラクターの個性を立たせることでしょうか。そこを鍛錬して完成させていけば、もっと魅力ある作品になると思います。

衣谷遊
デフォルメされたイラストと、デザイン化されたイラストがとても魅力的な作品でした。 特に、モノクロのオリジナルイラストは、構図もキャラクターも素晴らしいと思います。このイメージのカラーイラストを見てみたかったです。

緒方剛志
モノクロのオリジナルイラストのようなデフォルメ的なイラストと、モノクロの『キノの旅』課題イラストのようなデザイン的なイラストの二つの方向にセンスを持った方かと思います。どちらの方向に突き詰めていかれるか楽しみです。カラーイラストの機械は、配置の仕方が良いとは思いましたが、少し描き慣れていない様子も見受けられました。 同じように、頭身の高いキャラクターは描きなれていない感じが出てしまっていたのが残念な点でした。

鈴木一智 (取締役・第2編集部 統括編集長)
今どきのクールなイラストの流れを汲みながらも暖かみのある作品性は、個人的に非常に気に入りました。一枚一枚が違ったコンセプトで描かれており、またその全てに安定感がある点も評価できます。尖った方向の個性ではない分インパクトに欠ける印象もありますが、モチーフに対するアプローチの多様性は大きな強みでしょう。即戦力として期待できる実力を持った方です。





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