| 選考委員選評 |
| 高畑京一郎 |
すっきりした文章で、非常に読みやすかった。隙間女との掛け合いも、妙にのんびりとしていてユーモラス。だが一方で、こぢんまりとまとめすぎたかなという感じもする。読者を置き去りにするくらいのはっちゃけぶりがあってもよかったと思う。
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| 時雨沢恵一 |
幅広な “隙間女” という、設定の勝利です。ほのぼのとしたお話で、もう一つの 『電撃文庫MAGAZINE賞』 とは対極に位置します。この二つが残ったこと、とても面白く感じました。
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| 佐藤竜雄 |
「かっこはばひろ」 … このタイトルが作品の全てをあらわしている。落語のような導入、緩い展開。好き嫌いが別れる内容かもしれないが、読者を自分のペースに巻き込む手管は優れていると思う。主人公の性癖を今の境遇にもう少し絡めていれば、隙間女との腐れ縁にもっと説得力が出たのではないかと。
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| 豊島雅郎 |
個人的な趣味から言えば、お話が一貫して普通なトーンだったのが逆に好感が持てたのも事実で、今回の受賞作品の中で一番愛すべき作品だと思っています(笑)。映像では表現することが難しいイマジネーティブな世界を、活字ならではの、しかも短編小説というフォーマットを活かして、うまく作品に落とし込んだのではないでしょうか? タイトルの “(幅広)” も秀逸でした(再笑)
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| 鈴木一智 (第2編集部 部長・統括編集長) |
いわゆるナンセンス一発ネタ。好みが分かれるタイプの作品ですが、個人的にはタイトルにわざわざ(幅広)と付けたセンスが何だか好きです(笑)。ストーリーは予定調和的ですが、きちんと起承転結があり短編として成立しています。このノリで書かれた長編も読んでみたいですね。
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