| 選考委員選評 |
| 高畑京一郎 |
癖があり読みやすいとは言えない文体だが、不思議な魅力がある。なによりも、ストーリーとイマジネーションの密度が圧倒的。この短い分量の中でよくぞここまでと驚かされた。頭で考えて書ける作品ではないので、感性の作家だと思う。この作者が今後どういうものを書いていくのか、非常に気になる。
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| 時雨沢恵一 |
怖い話が苦手な私は、びくびくしながら読みました。今回最も強烈な印象を残した作品だったのは間違いありません。後に作者の年齢を聞いて再度驚きました。おめでとうございます。
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| 佐藤竜雄 |
世界観にそぐわない表現が時折見られるものの、非常に綺麗にまとまった短編。狂気の描写も抑制が見られて逆に怖さを感じる。かと言って恐怖ものではない独特の雰囲気に惹かれた。作者はこの後何処へ行くのか、何を書くのかが興味のあるところ。
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| 豊島雅郎 |
「十九世紀末ロンドン。人間の眼球集めを至上とする好事家の少女……」、個人的には、今回の審査作品の中で一番心を揺さぶられた。文体にも初々しいノワール感が漂い、BLモノさながらのストーリーとも相まって、今の時代ならではの売れる要素が沢山詰まった秀逸な短編作品だと思いました。エンターテイメントをもっともっと追究して欲しい、将来が楽しみな逸材だと思います。
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| 鈴木一智 (第2編集部 部長・統括編集長) |
電撃小説大賞の最年少受賞記録を更新した作品。16才という年齢を考えると恐るべき筆力で、幻想的かつ猟奇的な世界観は既に強烈な個性をも醸し出しています。まだ若い方ですので将来を作家に限定してしまうのは時期尚早ですが、この才能は見守っていきたいと考えています。
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