| 選考委員選評 |
| 天野喜孝 |
この作品は雰囲気が魚眼レンズで見ているような、包まれる感じになってますよね。どのイラストもすごく立体的です。それは個性になっているので、今後もどんどんこういうタッチのイラストを描いて欲しいですね。体のバランスが全然とれていないのに 『変』 という印象を与えない、寧ろ、面白さを感じさせられてしまいます。このセンスは持って生まれたものだと思います。
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| 出渕裕 |
オリジナル課題のカラーイラストの中に色々と仕掛けがあって面白かったですね。自分で絵を描いているような描き方や後ろの男の子が持っているテレビに正面の女の子が映っていたりするなどの二重構造や、ペンから零れたインクと女の子と顔についている血がリンクしていたり、隠喩的な構図は良かったです。モノクロに関しては背景を逃げている傾向が感じられました、ですが、モノクロの中にアンバー調のモノトーンやクールグレー系のモノトーンなどを使うことでモノクロなのに 「色味」 を感じさせるアプローチは好きですね。
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| 衣谷遊 |
こちらの作品にはモノクロに魅力を感じました。影や髪の毛の処理などベタの入り方が面白いです。切り絵のようにも感じられるこの作風は、非常に好印象でしたね。全体的にキャラクターも生き生きとしているように感じられます。ただ、モノクロであるのに、茶色などを入れてしまうのは反則気味に感じられてしまいましたから、その点はマイナスに働いてしまいましたね。
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| 緒方剛志 |
モノクロは勢いがあって格好良かったですね。白と黒のバランスもビシっと整っていて気持ちがいい。全作品と比べてみても、一際カラフルで目を引きました。彩色技術は甘さがあるものの勢いはあって良いと思います。 『シャナ』 のイラストに関しても、もう少し、全体を下にさげて、シャナ以外のキャラクターを中途半端にスパッと切らない方が構図としてはよかったと思いますが、女の子の可愛らしさなどはあり、魅力のあるキャラクターは描けていると思います。路線としてはオリジナリティのある自分の路線には乗れていますので、これからどんどんこの路線で腕を磨いていけば良いと思いました。これからもお互い頑張りましょう!
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| 鈴木一智 (第2編集部 部長・統括編集長) |
躊躇のない筆致や勢いのある絵柄が気持ち良い。この方はモチーフを決めたらそこに真っ直ぐ進むことができるスキルを持っているように思います。一方で細かい仕掛けも施されており、キャラもステロタイプながら魅力的に描かれています。モノクロのグレースケールは賛否ありましたが、個人的には今どきの感性を感じました。背景が描かれていないなど画力的に未知数の部分はあるものの、将来性を感じさせる方だと思います。
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