| 選考委員選評 |
| 深沢美潮 |
アイデア一発芸……にしなくってよかったんでは? 学校の雰囲気、男の子と女の子のドキドキしてる感じ、その微妙な距離感など、とてもよく書けていました。呪文だ魔法だと言い訳しちゃってるけど、実は当然自分だってわかってるわけで……という落ちでよかったと思いましたよ。そこがちょっと惜しい。でも、文体は好きなので、他のストーリーで読んでみたいなと思いました。
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| 高畑京一郎 |
恋心を呪いと思い込む事という発想は面白いが、なぜ主人公がそう思い込んでしまったのかが説明不足。そのため、読者が最初に読み違えてしまい、最後までこの話に乗りきれないという現象が起きてしまう。また、本当に呪いと思い込んでいたのなら、それを解くために右往左往する姿を、主人公にはもっと見せて欲しかった。ヒロインとの会話などは瑞々しく、この感性には捨て難い魅力がある。
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| 佐藤辰男(小社代表取締役会長) |
女の子に恋した結果、呪いだ魔法だと騒ぐ少年の物語をいじらしくてかわいい物語と思うか、ギミックにしたって陳腐じゃないの、と思うか。といったことはあまり議論にならなかった。素直にはまったのは委員の中では僕だけだったみたい。ウイットに富んだいい小説でした。
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| 鈴木一智(電撃文庫編集長) |
第1回以来実に11年ぶりの短編受賞作。恋愛感情を“呪い”と信じ込んでいる天然少年のキャラが良い感じで立っています。短編という事もありダイナミックなストーリー展開には欠けるものの、題材の処理や文章センスなど作品から感じられる作者の感性に惹かれました。この方には是非長編にチャレンジしていただきたい。
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